「戦国無双」ってこんなに泣けるゲームでしたっけ・・・。
無印、2、猛将伝、クロニクル2ndと中途半端に追っている私ですが、こんなにクリア後感傷的な気分になったのは今作が初めてです。
基本的に昔からやることは変わってませんが、初期の「戦国無双」が武将ごとにルートがあったのに対し、本作は勢力ごとに進める形になっています。
そこが大きく変わったなと感じた点でした。
で、その変化によってより全体的に戦国時代の人間ドラマを見渡すことができ、昔より壮大に・・・ドラマチックになったと感じました。
おかげで選択する勢力によっては切なくてその気持ちを結構引きずっちゃいましたね。
久しぶりの「戦国無双」でしたが、とても楽しかったし感動もできるしで良かった。
まだすべてをクリアしてはいませんが、レビュー感想を書いていきます。
目次
「戦国無双4DX」プレイレビュー感想
一言でいうと、ドラマチックで熱く切なかった!油断しているとうるっときてしまいます。
勢力ごとのストーリーが熱かった
「戦国無双」はナンバリングタイトルだと1と2をプレイしていたんですが、1と2って武将ごとにストーリーがあったんですよね。
でも今作は(前作から?)勢力ごとのストーリー。

勢力ごとに物語を進めていく
これが若干懸念点だったんですよね。
まとめられるとひとりひとりの物語性が薄くなってるんじゃないかって。
でもやってみたらこれが意外とそんなことなく、むしろ良かったんですよね。
まとまっているからこそ、人間模様が複雑に交錯していることがよく見えたと思いました。
どうしても個にフィーチャーされると、同じ勢力にいたとしてもほかの武将の思いが見えにくくなってしまうんですよね。
でも勢力ごとだと、その軍にいるそれぞれの気持ちや信念が見えるんですね。
とくに天下統一の章なんか、みんなそれぞれに思うこと、信念があるからすごく胸にぐっときました。
あと、勢力ごとだからちょっと浮いているなという印象だった登場人物も馴染んでて良かったなと感じました。
たとえば「戦国無双」無印だと、くのいちを選択するとくのいちから幸村への一方的な思いばかりが表現されているような印象だったんですよね。
逆に幸村からくのいちへのことばは少なくて、なんかキャラが浮いている気がして。
しかし今回はちゃんとどのキャラも物語に直接関わっているという印象を受けたので、そこが良かったなと感じました。
ちゃんとくのいちも幸村や信之から認識されているので、同じ勢力にいる者同士の絆が感じられましたね。
たくさんの章がありますが・・・
私が一番好きな章は、天下統一の章。
ちょっと気持ちを引きずりそうなくらい感傷的になっちゃいました。
今回の「戦国無双」、関ヶ原の戦いで西軍が勝利できないんですよ・・・。
当然三成は・・・・・。
「戦国無双2」だと石田三成は勝利ENDを迎えられたと思うんですが、今作は史実に寄った内容だったので切なかったです。
同じく西軍にいる大谷吉継も悲しすぎました。本人のキャラもあいまって儚い・・・。
武将はあいかわらず魅力的
今作がはじめましての武将も何人かいました。
まずはやっぱり真田信之ですよね。
幸村と信之の信念と別れ・・・これが描かれる真田の章が泣けるんですよ。
真田の家を守っていきたい信之と、友のために戦うことを決めた幸村。
家族だけど、信じる道の違いにより刃を交えないといけなくなる・・・。
うるっときてしまいますよね。
幸村はとくに大坂の陣で散ることがわかっているので、くのいちの「幸村様、死なないで」のセリフにやられました。
くのいちも幸村を守り散っていったんだろうなぁ・・・。
一途な忠誠心が切なかった。
あと新しいキャラで印象的だったのが、大谷吉継。
石田三成との関係性も良かったし、何よりも関ヶ原の戦いや敗れた後の結末が泣ける!
戦国時代をベースにしたゲームということで、無印から武将が戦死する場面は多々ありました。
幸村だって、1作目はトゥルーエンドが大坂の陣での戦死だったと思いますし。
ただ今作は個ではなく全体として物語をとらえるようになっており、ドラマ性が色濃く出ていると感じました。
ひとつの戦に対し、どの人物がどう考えているのかがわかるようになっていましたので。
どうしても個がフィーチャーされていると、操作する武将が正義だと私は感じてしまってました。
それが勢力ごとに物語が分かれていることによって、敵対勢力や味方でも考えの違いがあることがよくわかり、複雑な心境でプレイすることができるんですよね。
なので、いっそう武将が夢に終わりを告げ幕を閉じるシーンには感傷的になりました。
とくに西軍でプレイしたときの関ヶ原の戦いはつらいです。
大谷吉継と石田三成の最期を見届けたら憂鬱な気持ちが湧いてひきずっちゃいます。
アクションが爽快!
アクション、めちゃくちゃ爽快です!
個人的に昔からアクションの気持ちよさは戦国無双<真・三國無双だったんですが、「神速」というアクションによって爽快さが格段にアップしてます!
「神速」はどんなに癖が強くて鈍足なキャラでも気持ち良くなぎ倒せるので最高でした。
もはや馬で移動するより、「神速」で移動するほうが楽しいっ
このワラワラ湧く敵を気持ちよくバッサバッサしていくのが無双の醍醐味ですよねーー!!
意識せずとも気づいたら1000人切り達成しちゃってますからね。
エディット武将で戦う「流浪演武」が楽しすぎ!
エディット武将がめちゃくちゃ進化してます!
最近のゲームらしく細かくカスタマイズできるので楽しすぎました。

顔、髪型、体型、防具、声が選べる!
防具も充実してるので、わりと理想的なキャラが作れると思います!
昔はエディット武将って微妙でしたが、今作は本当に良い!
身長や体型、胸の大きさまで調整できるんですよ・・・!

髪型も選択肢多い!
目の大きさや角度、小物類なども充実してますよ〜!
んで、このエディット武将を使って進める「流浪演武」が超楽しいんですよね。
「無双演武」そっちのけで延々と「流浪演武」やってましたよ。
何が良いって、無双武将の好感度を上げると親密会話が見られたり、その武将をパートナーに選ぶと特別なセリフを聞くことができるのが良いんですよ!
昔「真・三國無双3猛将伝」でいろんな武将の甘いセリフを聞くためにプレイしてたのを思い出しました。
「戦国無双4DX」気になった点
面白かったし、心にグッとくる熱さもあって全体的には満足です。でもいくつか気になった点もありました。
会話シーンは絵でも良かった
戦と戦の間に武将同士の会話イベントが発生するんですが、そのときの動作や表情って、武将ごとに固有じゃなくて汎用なんですよね。
クロニクルをプレイしていたときもちょっと微妙だなと思ってたんですよね・・・。
動作と表情のパターンが少なく、そのせいでシュールに見えてしまう場面もあったり。
全イベントフルCGが理想ですが、難しいなら静止画のほうが違和感がないと思うので良かったかなと。
せっかくCGの出来はいいのに、会話イベントだけこう陳腐だとちょっと残念な気持ちになってしまいますね。
PS4が発売されたあたりのゲームとしては古くさく感じられます。
IFエンディングが欲しかった!
今作は史実を重視しているみたいだし、それはそれで良いんですが・・・
できればIF展開が見たかったなぁと思いました。
初期の「戦国無双」は、後半の条件達成状況によって分岐が発生したんですよね。
苦い後味で終わる物語もいくつかあったので、どうしてもそういう章には救いがあるIFエンディングもあれば・・・と思わずにはいられませんでした。
不満というほどの点ではないんですが、好きな武将には希望あるエンディングを迎えてほしかったなと思ったんですよね。
「戦国無双4DX」レビュー感想まとめ
以上、「戦国無双4DX」のプレイ感想でした。
いくつか「戦国無双」のタイトルはプレイしていますが、中でも1と2はとくにやり込んだんですよね。
だからその思い出が強くて最初はのめりこめるか心配でしたが、無用な心配でした。
懸念点だった勢力ごとのストーリーも、シリアスさが増して感情がすごく入ってしまいましたから。
あとエディット武将でプレイする「流浪演武」が本編そっちのけでプレイしたくなるほどの楽しさだったので満足!
燃えと萌えが楽しめてほんといろんな意味で楽しいんですよ。
やっぱり「戦国無双」は良い作品ですね!