「戦国無双4Ⅱ」は、無双シリーズでいうところの「猛将伝」的な位置づけ。
個別の武将それぞれにオリジナルの合戦が与えられているタイトルです。
「戦国無双4」から派生するゲームの特徴はこんな感じですね。
勢力ごとにストーリーを追っていくのが「戦国無双4」。
新キャラ中心に、個別の武将に焦点をあてたのが「戦国無双4Ⅱ」。
シミュレーション要素を含んだ国取り合戦が「戦国無双4Empires」。
この記事では、「戦国無双4Ⅱ」について感想を書いています。
目次
「戦国無双4Ⅱ」プレイレビュー・感想<良かった点>
まずは「戦国無双4Ⅱ」で良かったと思った点から。
新キャラへの愛着が湧く
「戦国無双4」で追加された武将、キャラによってはいまいち活躍がパッとしないんですよね。
でも、「戦国無双4Ⅱ」は追加武将ひとりひとりがフィーチャーされる。
結果、追加武将への愛着が湧くんですよ。
個人的には、小早川隆景なんかがそう。
中国・四国らへんはちょっと影が薄いのもあるから、せっかく美形なのにパッとしないなぁと感じてたんですよ。
でも個別にフィーチャーされることで魅力がわかるんですよね。
いまいち腹の底が読めませんでしたが、本作で隆景の信念や想いが見えて感動しました!
つかみどころがないと思ってたのに、意外と熱いもの持ってるんですよ彼。
黒田官兵衛や竹中半兵衛との関係性も良くて良くて・・・。
あと、新キャラの井伊直政ですね。
「戦国無双4Ⅱ」というファンディスクでどれだけ魅力を見出すことができるのかと思っていましたが・・・
すごくキャラが立っていたし、存在感抜群でしたね!
直政の成長というテーマも良かったし、成長過程には心打たれました。
直虎や本多忠勝とのほのぼのしたやり取りもニヤつきますっ!面白くて!!忠勝ってこんなにチャーミングなのね。
あと徳川家康。わりと古参キャラなのに今までずっと好きになれなかったんですよね。今もあんまり好きじゃないけど。
でも、井伊直政との関わりを見ているとちょっとだけ好感を持ちました。
希望あるENDが見られる
本編で切ないエンディングを迎えてしまった武将もいるじゃないですか。
全部ではないけど、そんな武将たちの未来あるエンディングを見られたことが良かった。
私は大谷吉継目当てでやりましたが、ホントやって良かったですね。
吉継が生きている、それだけで感無量。こんな希望あるストーリーに仕立ててくれてありがたみしかない!しかも可愛いっ!!
石田三成メインの理想の章も、最後は本編のようになるのかなと思いきや・・・!
左近が助けに来てくれて生存ENDになったのに感激。
吉継は討たれてしまいましたが、本編とは違って救いあるENDが見られたのがうれしかったです。
でもさっき言ったみたいに、全部ではないんですよ。真田信之の物語なんかはやっぱり切ないし・・・。
真田兄弟はどうにかなりませんかね?もうエンパでプレイヤーが幸せにしてあげるくらいしかありませんかね??
チャレンジモードも楽しい
チャレンジモード、これぞ「猛将伝」って感じがして楽しいですね。
とくに、敵兵や武将を撃破しつつ高みを目指す無限城が好き。
無印のころもこういうのあったよね。
自己満だけど、こういう記録更新していくの好きなんですよね。
「戦国無双4Ⅱ」プレイレビュー・感想<気になる点>
全体的には満足ですが、ちょっと気になる点もありました。
合戦が被りまくり
合戦が被りまくり!!
どういうことかというと、4で出てきた合戦と同じものを4Ⅱでもやらなきゃならないんです。
4Ⅱの中でもかなり合戦が被ってて、「この章でもこの戦をクリアしなきゃならないのか」と思うものがいっぱい。
4Ⅱは猛将伝的な位置づけということで、固有の合戦を楽しめると思っていたんですよね。
でも、蓋を開けてみればいうほど・・・という感じ。
会話はたしかに固有のものになってはいるものの、戦の展開は代わり映えしないものも多々あり、ちょっとマンネリしちゃう。
勢力ごとのバランスが微妙
4のときから思っていましたが・・・
無印〜2あたりのプレイアブルキャラの存在感が弱くなっていますよね。
武田信玄、上杉謙信、織田信長、今川義元、濃姫、森蘭丸あたり。
秀吉と徳川周辺の武将がメインになりすぎて、上記キャラがほんと目立たない。
かろうじて4だと武田や上杉などの章があったから良かったのですが・・・
4Ⅱではほんと空気です。
松永久秀の章くらいじゃ・・・?
ほとんどのシナリオが関ヶ原の戦い、もしくは大坂の陣がゴールだから、ちょっとバランスが微妙に思いました。
これならいっそ、全キャラ対象にして各武将につきひとつ固有の戦を用意するほうが満足感がありそう。
ファンディスクなんだし、それくらい振り切ってもいいような。
上杉景勝の扱いが・・・
上杉景勝の扱い、ちょっと可哀想な気がしました。
景勝の章は彼にフィーチャーされるのかと思いきや、これほとんど直江兼続じゃないです?
幸村、三成、兼続の友情物語を景勝の章を使ってやってるのが・・・。
いや、3人の熱い義物語は好きなんですよ。
戦国無双2が好きだった私からしたら、そのトリオにはグッとくるものがあります。
でも・・・これ景勝の章だよね???っていう。
終始、兼続を見守る景勝で終わったのが寂しいなと思いました。
もっとあると思うんですよ。謙信や景虎のこととか。
なのに、景勝はしゃべらないし義トリオの話中心だしで、景勝の真に迫ることができなかった気がします。
「戦国無双4Ⅱ」で私が好きな章
レビューはさきの項目で書いた感じですね!
ここからは、私が「戦国無双4Ⅱ」で好きだなと思った章の感想を書きます。
新星の章
井伊直政の章です。
周りのことを考えずに突っ走るタイプの直政が、戦や本多忠勝、井伊直虎との交流を経て成長する物語。
とくに本多忠勝との交流が楽しい。というか、忠勝がイキイキしてて笑えます。こんな茶目っ気ある人だったっけ?笑
直虎との関係性も良かったですね。
直虎、あからさまな男性受けを意識したキャラだから、正直ちょっと苦手意識があったんですよ。
でもこの章では良いおかあさんやってて好感を持ちました。
あと、徳川がちょっとだけ好きになった。
戦国無双って、秀吉側の武将を良く描きすぎているところあるじゃないですか。
だから私も当然のごとく徳川より秀吉側のほうに気持ちが入ってしまうわけですが・・・
井伊直政の章をやると、意外と徳川も悪くないなと感じました。
盟友の章
大谷吉継の章。私の無双する目的のほとんどが吉継さんなので笑
石田三成の心に惹かれた吉継が、三成を支える物語。
一番印象的だったのが、吉継と三成、左近の3人が生存するエンディングだったこと。
本編だと3人とも悲しい結末を迎えましたが、吉継の章には希望があった。
もうこれだけでやった価値があったもんです。
吉継と三成の絆がまぶしくて、とても美しかった。
あと吉継と正則&清正とのやり取りには、吉継のチャーミングな側面が見られてうれしかったです。
本編でシリアスさ全開の関ヶ原の戦いも、吉継のユーモアで柔らかくなってましたね。

吉継「ガチでなぐる」
本編だけだと悲壮感あふれるキャラに見えちゃうけど、エンパ含めファンディスクをやると吉継への印象変わるよね。かわいいんですよこれが。
反逆の章
松永久秀の章。
信長を屠ろうと画策するも、ことごとく失敗していく物語です。
もうね、コメディですよこれ。
松永久秀って無双にあんまりいないタイプのキャラなので、4のときから印象的ではありました。
4Ⅱでかなり好きになりましたね。面白いし根っからの悪人だしで強烈です!
悪人だけど、作戦がことごとく失敗するあたり憎めないんですよね〜!
でも最後はかっこいい。
松永久秀による「敵は本能寺にあり」には痺れましたっ
悪人キャラなのに、めちゃくちゃかっこよく見えちゃって。笑
炎に包まれながら消えゆく姿なんかも、信長の最後みたいでかっこよかったし。
それでいてずっとうひゃうひゃ笑っているのも、狂気的で良かったし!
たくさんいたら胃もたれするけど、たまにはこういうキャラも良いよねって思いました。
「戦国無双4Ⅱ」プレイレビュー・感想まとめ
4と被る戦が多いことと、新キャラ中心とした章で構成されていること。
その点で、ボリュームやバランスにはやや不満を感じました。
でも、やっぱりバッサバサ倒すアクションや人間ドラマ、キャラクターは良いですね。安定の無双て感じ!