発売当初は低評価が多かった「真・三國無双8」。
当時は低評価の多さを見て、気になったもののスルーしたんですよね。
で、同じころに出たMHWに夢中になりそれ以来「真・三國無双8」のことは忘れてしまっていました。
しかし、先日のTGSにて「真・三國無双8Empires」が発売されることを知り、またもや気になってしまったのです。
ちょうど「戦国無双」をやっていた流れもあったので、「真・三國無双8」をついにやりました。
「真・三國無双」シリーズは2〜4をプレイ済み。それ以来だし、オープンワールドの無双だしでドッキドキでした!
最初はハマらないかもと思いましたが、気づいたら時間を忘れて夢中に。
どんどん面白くなっていって、想像以上にハマってしまいました。
快適さを欠くところはありますが、めっちゃ楽しいんですよ。
ということで、「真・三國無双8」のプレイ感想、レビューです。
目次
「真・三國無双8」オープンワールドである点について
レビューの前に、無双がオープンワールドになった点について感じたことを書いていきます。

洋ゲーやってるみたい
最初は戸惑いました。
シナリオ選択→戦闘ドン!という流れに慣れていたので、そうはならない本作に「あ、合わないかも」と思ったんですよね。
でも、やっているうちに新しい形の無双としてアリなのかなと思えてきました。
広いマップを探索する楽しさはあるし、無双武将がちゃんとこの世界に生きているんだなというリアリティも感じられましたしね。
オープンワールドになったことで、勢力や状況がわかりやすくなったのも良いですね。
採取や狩猟など、細々としたところはもう少し楽しめるような工夫が必要かと感じましたが、オープンワールド1作目としてはなかなか良いのではないかと思いました。
ただ、オープンワールドになったことで敵の密集感が少しなくなったかな?という気がしました。

ワラワラ感があんまりないかも
「今から戦うぞ!」って感じじゃなくて、ちょろっと戦って移動して、また戦って移動して・・・みたいな。いまいち戦いに身が入らない感覚がありました。
というのもあり本作は、合戦よりも世界観やシステム、マップに注力しているなと思いましたね。
なので、無双シリーズの良さが失われているという意見もわかります。
私も最初は「楽しめるかなぁ」と不安に思いましたから。
でも、慣れてしまったら普通に楽しいですね。むしろもう過去に戻れない。
過去作だと何戦かしたら休憩したくなっていたのですが、本作は延々とプレイしていたいですから。
「真・三國無双8」感想レビュー<良かったところ>
「真・三國無双8」で良かったと思ったところを書いていきます!
ストーリーがきめ細やか、濃密
「真・三國無双」シリーズは4作目以来。なのでそれとの比較になっちゃうんですけど、物語が濃くなってて驚きでしたね!
昔のイメージで、黄巾の乱→虎牢関の戦い→赤壁の戦い・・・みたいな感じでポンポン進むものだとばかり思っていました。
でも違った。
めちゃくちゃじっくりストーリーが進むんですねこれ。
魏から始めたんですけど、董卓や袁紹を討つまで長い長い!
張遼が魏に加わったときは「やっとか〜!」と思いました。
三國志は魏・呉・蜀の印象が強かったですが、ほんといろんな勢力が絡んだ権力争いだったんですね。
おかげでこれまでのシリーズよりもよく物語を味わうことができましたね。
各武将がどのように軍に加わったのかもよくわかりましたし。

心情の変化がわかりやすい
呉なんかは、孫堅→孫策→孫権に意思が受け継がれるわけですが、その流れへの各武将の思いも感じられて良かったです。
身内だから必ずしも気持ちが同じ方向に向いているとは限らない。
そんな微妙な心情も描写されていて、昔のシリーズよりも強く共感する場面が多くありました。
各武将の軍に加わる過程、気持ちがよくわかるぶん、病死や討ち死にの悲しみはまた大きんですけどね〜!
あと、昔から印象深かった名場面もより胸にグッときましたね。

より心揺さぶられるように
張飛の長坂橋仁王立ち、かっこよくないですか・・・。
ドラマ性が増して、敵将を討つのが少し心苦しく感じましたね。
没入感がある!
歴史ゲームと相性が良いですね。
歴史ドラマを見ているみたいです。

街やフィールドの探索が楽しい
2〜4作目の印象しかないので、こんなにも壮大でドラマチックになっていることに感動しましたね。
街や都の風景が見えることでリアリティも感じましたし、シームレスだから位置関係もわかりやすい。
とくに街などを歩けることは大きいと思いました。
無双シリーズでは街や村の描写がなかったと思うので、民の暮らしや日常風景が見られたことは個人的に革命レベル。
曹操や劉備たちが守ろうとしている国が見えたことで、没入感があるんですよね。
想像を巡らせるしかなかった部分が、細密に表現されている。
おかげで、三国志の世界にのめり込むことができました。
武将がより魅力的になった

それぞれに「らしさ」のあるENDが用意されている
ストーリーが濃密になったぶん、各武将への掘り下げもより深くなった気がしました。
勢力ごとにストーリーは進みますが、街や任務、会話パートで関わることができます。
さまざまな交流から、武将の性格や考え、信念などが感じ取れるようになっていたのが良かったですね。
いろんな武将を使用していくと、ちゃんとその武将が仲間になる経緯がわかるようになっている。
だから、それぞれの武将の生き様が熱くて、時に切ないんですよね。
「真・三國無双8」感想レビュー<気になるところ>
全体的に満足なクオリティでしたが、気になる点もありました。
画面のカクつき、挙動がおかしい場面があること
PS4(proじゃない)だからか、全体的に画面がカクカクしているのが気になりました。
でも、まあそれはproじゃないしなぁ・・・ってところで我慢できました。良くはないけど。
ただ、たまにバグっぽい挙動があるのはダメすぎる。
狭い場所に入ると操作キャラがプルプルして固まったりとか。スティックぐるぐるしたら戻りましたが。
あとバグではないと思いますが、キャラクターのおかしな行動が目に付きました。
門が閉まってるというのに、ずっと門に向かって味方が走り続けていたんですよね。

知的なキャラがやってたらなんか悲しくなる
間抜けに見えてしまうので、こういうのはなくしてほしいなと思いましたね。
あと、敵武将が表示されないのは困りました。わりと頻繁にあるのでストレスです。

こういうときは少し離れると表示される
バグの扱いに慣れてしまうって悲しい。
たぶん画面の処理が追いついていないんでしょうね・・・。
ほかにも、見えないオブジェクトに遮られて前に進めないことがあったり、イベントシーンで無双ゲージが満タンになる音が聞こえてきたり・・・。
進行不能なバグにはまだ遭遇していないものの、プレイしていて不安になる程度にはおかしな挙動は頻発しました。
これはテストプレイしていないんじゃないかと疑われてもしかたないかも。
移動ばかりでダレる
「真・三國無双8」が、というよりは、オープンワールド系のゲーム全般に言えることかな?
どうしても移動する時間が長くてダレてしまうんですよね。

絶景を探すのは楽しい
ファストトラベルできるし、馬でオートランもできるからそこまでストレスはないけど・・・
移動することが多いから、ちょっと作業感が出てしんどいことも。
これまでの無双はメリハリがありましたが、本作は移動してその流れで戦い始めるから、若干緊張感に欠けるような気もしました。
爽快感は微妙。アクションの幅は広がった
オープンワールドになるのはいいけど、無双シリーズの魅力である爽快アクションは失われてはいけないと思いますね。
動きがもっさりとしているから、気持ちよさが過去作に比べて少なくなった気がしました。
でも、アクションの幅が広がったのでそこは楽しい。

一撃で倒す瞬間は気持ち良い
通常攻撃→チャージ攻撃→無双乱舞の流れが手に染みついていたので、新鮮でした。
特殊技が好き。
アクションでいえば、弓がもうちょっとどうにかならないかな〜と思いましたね。
昔から無双シリーズの弓って使い勝手が良くない気がするんですよ。あと地味。
まぁ、あくまでもサブウェポンなのでそんなには求めませんよ。
でも狩猟要素があるんです。矢の種類も豊富なんです。
もうちょっと弓矢にワクワクする楽しさがあればなぁと思わずにはいられませんでした。
【余談1】「真・三國無双8」で感動したこと
余談です。
4作目以来のプレイだった私は、郭嘉と荀彧が無双武将になっていることに感動しました。

しかも荀彧かっこよすぎてビビる
隙きあらば思い出語りするのが私の悪い癖。自覚しながらも語っちゃうんですけど、「無双通信」という無双ファン向けの書籍が昔あったんですよね。
2〜3ヶ月に1回くらいの頻度で出ていて、15年くらい前は購入してたんですよ私。たぶん今は出ていないと思うんですけど。
郭嘉と荀彧って、そのころは一般武将だったんです。
なのにですよ。郭嘉と荀彧・・・とくに郭嘉の人気が高かったのをよく覚えています。
モブのおじいちゃん武将だったのに。
郭嘉や荀彧という人物を本当に好きな人が多かったんでしょうね。
その印象がふたりには強くて、妙に感動しましたね。「郭嘉と荀彧が無双武将になってる〜!」って。
【余談2】「真・三國無双8」魏が好き
キャラ的には陸遜と凌統が以前から好き(面食い!笑)ですが、勢力は魏と蜀が好き。
昔は劉備の人柄に惹かれていたので、蜀のほうが好きだったかな?
でも久しぶりに三國無双シリーズをやってみたら、魏がかなり熱いなと感じましたね!
うまく言えないんですけど、いかにも武士!って感じの武将が多いと思って。
イケメン美女も必要なのかもしれないけど、やっぱりおじさん武将たちが心震わせるんですよね。
内に並々ならぬ野望や闘志、忠誠心、信念を秘めている人物が多い印象なんですよ。
底知れないパワーが魏にはあって、そこに心惹かれてやみません。

曹丕や司馬懿の腹の底が読めない感じもまた魅力
魏→呉→蜀の順番でプレイしているんですけど、魏以外の勢力をやっているときは「魏に戻りたい」と思ってしまいます。
とくに呉でプレイしているときはホームシックが強めに襲ってきます。笑
なんでだろう?昔から呉にあんまりのめりこめなくて。
ずっと魏にいたい。
曹操にしても曹丕にしても、見ている先が違えどついていきたくなるカリスマ性があるんですよね〜。
「真・三國無双8」プレイレビューまとめ
オープンワールドな無双、最初は戸惑いました。でも慣れるとすごく楽しくて良いと思いましたね。
三國無双の世界に入り込んだような感覚が体験できるし、登場人物もちゃんと生きている気がして感動しましたから。
ただ、課題は多いと感じました。
バグっぽい挙動があるのは論外だし、ツメの甘い部分はちゃんと突き詰めてほしい。
アクションについては、爽快感は無双シリーズの醍醐味なので、もっと疾走感があればいいかなぁと感じました。
採取や釣り、狩猟の要素は、ほかのオープンワールドゲームにあるからとりあえず取り入れてみた感があって、あんまり活かしきれていないかなぁという感想を持ちましたね。
こんな感じで、トータル的に見たらまだまだ工夫の余地があるかなと思いました。
とはいえ、新しいことへのチャレンジは応援したいし、もう少し洗練されればハイクオリティなものが楽しめそう。
エンパはオープンワールドではないっぽい?ですが、無双のオープンワールドはもっと面白くなるポテンシャルを秘めていると思いました。
正直、従来形式の無双で今後も推し進めるのはぼちぼち苦しいかなと感じていたので、マンネリ打破としても良かった。これから洗練されていけばいいな。