藤堂さん、正直イメージあんまり良くなくて好きになれなかったんですよね。
ダリウス様と秋兵さんを殺し合わせたり、萬くんへのヒドイ暴言の数々を見てきましたからね。
ところが、ですよ。
藤堂さんルートをクリアして思いました。
「幻燈ロンド」は梓ちゃんの物語であり、藤堂さんの物語でもあったんだよなって。
共通ルート、個別ルートでいろんな藤堂さんを見てきました。
最初は、世界を破滅させようとする悪者。
でも2周目からは藤堂さん側の事情も見えるようになり、だんだん純粋な敵とは思えなくなってきます。
個別ルートによってちょっとずつ違う藤堂さんの考えや感情が見られたりして、最終的に攻略した後は好きになれましたね。
「遙かなる時空の中で6幻燈ロンド」藤堂ルート感想
冒頭にも書きましたが、藤堂さんルートこそ「幻燈ロンド」の物語なんだと思いました。
黒龍の供物とされるルートもあれば、協力関係になるルートもあって、それぞれのキャラルートでちょっとずつ違う藤堂さんが見られるんですよね。
そしてあらゆるキャラの個別ルートでの藤堂さんを見ているうちに、藤堂さんの抱えるものの正体やその大きさがわかっていくように・・・。
はたして帝都も無事で、藤堂さんも救われるストーリーってあるのだろうか。
そう思っていたので、みんな無事、藤堂さんも救えるこのルートは心から良かったなぁと喜びをかみしめてしまいました。
別に藤堂さん自身は積極的に帝都を滅ぼしたくないわけだし、いろいろ画策したうえでこの道を選択したことを考えるとやっぱり救いたいと思いますしね。
なにはともあれ、「幻燈ロンド」でみんなが救われる良い結末で良かったです。
藤堂さんとの恋愛についても触れましょうか。
藤堂さんはサブキャラ的な感じなので、そんな恋愛恋愛という感じにはなりませんでしたね。
でも、個人的にはそれで良かったと思いました。
たまに藤堂さんの素が出たり、影を落としたりする瞬間にグッときたので!
こういうのですね。
藤堂さんのキャラがあんなだから、グイグイ来るよりは梓ちゃんにだけ素直になったり、暗い表情を見せるのが逆に良かったです。
そうそう、こういうのとか!
胡散くさい風のキャラは、心の内を正直に見せてくれる瞬間にこそ燃えるんですよ・・・!
藤堂さんの軽いところはあんまり得意じゃありません、が・・・
本当に甘えたいんだろうな・・・というのがわかる文脈でなら大歓迎ですっ
藤堂さんみたいな軽薄な人とはさ・・・むしろピュアな展開こそ胸が熱くなるんですよね。
でも、藤堂さんがこれから何をしようとしているのかはほかのルートでさんざん見てきたので、ちょっと切ないですね。
やはり「幻燈ロンド」は藤堂さんの人生、物語だった。
こんなのさぁ、見たらさぁ・・・もうほかのルートの藤堂さんが可哀想すぎて見捨てたくない気持ちになるじゃないですか。
藤堂さんがすごく純粋で良い人なんだってわかっちゃったから。
あと、後日談の藤堂さんは普通に楽しそうで安心しました。
苦悩、諦め、怒りの感情ばかり見てきたので、苦しみから解き放たれた藤堂さんに心穏やかになります。
「遙かなる時空の中で6幻燈ロンド」藤堂ルート感想まとめ
ということで「遙かなる時空の中で6幻燈ロンド」藤堂さんルートの感想でした。
藤堂さんからはさんざん苦しめられたので、最初は気乗りしませんでした。
でも個別ルートで藤堂さんの苦悩に触れたことで、「ああこの人救わないと」と思いましたね。
そして救ったときの感動は大きかったです。
良かったね藤堂さんっ
恋愛ルートとしてじゃなくて、「幻燈ロンド」の真の物語として追っていくと胸にきました・・・!
あと細かいところで感想を言えば、藤堂さんの声と喋り方が好きでしたね。
なんかすごく藤堂さんというキャラのためにある声だなぁってずっと思ってて。
嫌味なときと、本音を言うときのトーンの落差に心揺さぶられました。