大団円含め全員のルートをクリアしたので、「遙かなる時空の中で6&幻燈ロンド」のレビューを書いていきたいと思います。
一言でいうと、すごく良かったです!
「遙か」シリーズは3→八葉抄→4→7→6というトリッキーな順番でプレイしてきました。
なので比較対象は上記挙げたタイトルなんですが、抜群に面白かった3と7にはやや落ちるかなと感じました。面白さ的に。
でも、クオリティは十分高いです。
7の直後にプレイしたため最初は「うーん」と感じてしまいましたが、キャラと世界観が良すぎて周回するたびにどんどん好きになっていきましたね。
目次
「遙かなる時空の中で6&幻燈ロンド」全ルートをクリアしての全体的なレビュー感想
ということで詳しく感想を書いていきます。
主人公は好感持てる、でも黒龍の神子である必要は・・・?
なんとなく「遙かなる時空の中で」の主人公には明るいパステルカラーなイメージを持っていました。
でも今作は黒龍の神子だからか、第一印象はやや暗めで大人っぽいなという感想。
・・・だったんですけど、進めていくとまったくそんなことないのがわかります。
年相応のリアクションで照れたりドキドキしたりと可愛い反応は多いし、「遙か」シリーズらしく凛とした意思の強いところも見せてくれる。
可愛いだけじゃなくて、賢くて強いです。なので、プレイするたびにどんどん好感度が上がっていきました。
あと、たまに面白い言動もあったりして楽しい子でしたね!
個人的には梓ちゃんの心の中のツッコミが大好きでした。笑
鋭くて的確なんですよね!
ただ、黒龍の神子である必要性はあまり感じられず・・・。
私は主人公が白龍の神子で八葉が守ってくれるのが好きだったから、必要性をそれほど感じない黒龍の神子設定にはちょっと疑問でした。
たんに今までの作品とは違う斬新性を持たせようとしただけのようにしか思えずでした。
攻略対象キャラクターはシリーズで一番好みだったかも
鬼側の4名と、
軍側+中立側で4名という合計8名が攻略対象キャラ。
「幻燈ロンド」では萬と藤堂が加わります。
第一印象はぶっちゃけそんなに良くなかったです。笑
とくに最初は鬼側のキャラと接するわけで、事前情報なしの私はダリウスたちに懐疑的でしたから・・・笑
「遙か」シリーズの鬼っていったら・・・アクラムなわけじゃないですか。そのイメージが強いから、敵という認識があって。3のリズ先生よりもアクラムのイメージが強いんですよねぇ・・・。
そしてダリウスはダリウスで”帝国軍が悪”みたいな態度だから、軍側にもちょっと構えてしまいましたからねー。
まあ、1周目はみんななんか企んでそうだな〜という感じで進めてたんですけど、クリアしちゃったらはじめの疑いが嘘みたいに大好きになってたから不思議っ
なんなら今までプレイしてきたシリーズで好きかもしれない。キャラクターだけは。
2004年当時面白すぎて度肝抜かれた3よりも、2020年久々の「遙か」シリーズプレイでドハマリした7よりも・・・
キャラだけなら6が圧倒的に好きだなぁって。
なんというか、ツボをことごとく押さえてくるんですよね、6のキャラたちは。私の好みにドンピシャなのが多くて多くて。
ダリウス様、有馬、秋兵さん、村雨さんはもう私の中で殿堂入りです。笑
ダリウス様は少女漫画から飛び出てきたかのようなキラキラした麗しさが素敵っ
有馬は梓ちゃんとの似た者同士っぷりが萌え萌えするっ
秋兵さんは甘々で華やか。でも悩みを見せないから救いたさをかき立てるっ
村雨さんは年の差が萌える!いろいろ破壊力スゴイ。
はぁ。全ルートクリアした今はもうやることがなくて虚しいっ・・・!
定期的に起動してアルバムやイベントを振り返るとしましょうかね。
それが乙女ゲーのエンドコンテンツなんでしょう。
「6」はストーリーが一本道で微妙、「幻燈ロンド」は個別ルート寄りで◎
冒頭に書いたように、最初「うーん」と思ってしまった原因がストーリーなんですよ。
6のストーリーが1本道で。
たしかに最終章ちょろっとキャラごとに変わることは変わるんですよ。でもあれくらいなら1本道といっていいレベルだと思いますね。
そこだけが残念だった・・・!
身も蓋もない言い方をしてしまいますが、個人的に乙女ゲーにはシナリオ自体のクオリティってそこまで求めないんですよね。
だから、ちょっと薄いストーリーだなと思いましたが、それは別に良いんですよ。
(むしろシナリオが面白かった3みたいなのに出会えたら「おおっ」と感動する)
どちらかというと、キャラクターと主人公との恋愛過程や信頼関係の描き方が丁寧かどうかのほうが大事だと考えていて。
で、その関係性を濃密に描くためには個別ルートがあったほうが絶対に良いと思うんですよね。
6は個別ルートがなくて、1本道のストーリーを進める中で個別イベントを発生させていく。
となると、1周目ならいいけれど2周目以降の既読スキップ前提で攻略していく場合、プレイヤーの感情がついていきにくいんじゃないかなと感じました。
別ゲームを引き合いに出すのはあれですが、「金色のコルダ」もストーリーは一本道。
でもコルダの場合はゲーム性が強かったから、「薄い」とはあまり感じないんですよ。むしろある程度の難易度があった初期なんかは、クリアしたときの達成感がすごく大きかった。
というのがあって遙か6は内容がちょっと薄いなぁと感じましたね。
ただ、ファンディングである「幻燈ロンド」のほうは最終章そこそこキャラごとに変わるため、面白かったです。
「そのキャラらしいな」と感じるような最終章だったので、そこに工夫や愛が感じられました。
それに、キャラによっては「どうやって救うんだろう」と思うような展開になったりして、複数の意味でドキドキできた。
ファンディングだと思っておまけくらいの心持ちでプレイしましたが、思いのほか良くて。むしろ6本編よりも好きでしたね。
藤堂さんと萬くんのキャラもあまり「遙か」シリーズに見ないタイプでしたし、新鮮でした。
戦闘は微妙だと思った
戦闘はハッキリ言って楽しくないなと感じました。
カードを配置して敵のカードに近づき攻撃する。
うーん、カードである必要はあるのか・・・
ここは普通に3や7のようにキャラがターン制で直接攻撃していく感じでも良かったのでは・・・
あくまでも乙女ゲーなので、戦闘にこだわりはないです。
だからこそ、奇をてらうようなことはせずに馴染みのある戦闘方法で良かったんじゃないかと思わずにはいられませんでした。
でも2周目以降はほとんどの戦闘をスキップできるので、そこまで気になることではないかな?オートモードにすればサクサクですし。
余談:マップとかシステムが「金色のコルダ」感スゴイ
余談です。
周回しているとまったく気にならなくなりますが・・・1周目プレイ時は「金色のコルダ」感が強いなと思いましたね。
第一に目標設定。
“○○日までに怨霊を○体討伐する。陰の気を集める”というところ・・・
いやこれどこのコルダッ!!
“○日までに聴衆を○人集めましょう”
ってやつと同じですもんね。
第二にマップ。
この感じ、完全にコルダ!!
だから駄目だとかはまったくないんですけど、コルダだな〜〜〜という感想が思わず出てしまいましたね。
・・・いやでもやっぱり、プレイ中に別ゲームを思わせる要素はないほうが良いかなぁと思ったり。
「遙かなる時空の中で6&幻燈ロンド」レビュー感想まとめ
挙げたとおり、ストーリーと戦闘部分にはやや不満ありでした。
でも、個人的には不満点が気にならないくらいにキャラクターが気に入ったので大満足のゲームでしたね!
私の好みドンピシャすぎました。
これで個別ルートが3や7並に用意されていたら、私の中では「遙かなる時空の中で」史上最高(2と5は未プレイだけど)のタイトルになってたと思いますね〜!
ただ、ストーリー重視の方には物足りなさを感じるのではないかと思います。
述べたように、私はキャラが好きすぎて満足したので・・・。
ちゃんと個別ルートがあって、ストーリー内容も濃密で・・・そんな乙女ゲーを求めている方がすると肩透かしを食らう可能性はあるかなと思いました。