ソウルシリーズは、数年前に「ダークソウル3」と「ブラッドボーン」をやったことがあるくらい。ただ、どちらも途中でやめてしまいました。
当時は敵や世界観の恐ろしさに耐えられず、フェードアウトしてしまったんですよね。
怖がりなので、今回の「エルデンリング」は様子見しようかと思っていました。
が、興味を抑えることができず、プレイすることに。
ビビりながら、死ぬほど死にながら、なんとかラスボス討伐までやり遂げました。
発売日からプレイして1ヶ月かかりましたね。
ということでクリアしたので感想を書いていきます。
目次
「エルデンリング」感想レビュー<良かった点>
「エルデンリング」で良かったと思ったところから書いていきます。
ボリュームがすごい
ボリュームがえげつないです。
進んでも進んでもどんどんマップが広がっていくから、途方のなさに絶望します。
ゲームによるけれど、だいたい30時間前後もプレイすればゴールが見えそうなもの。
でも「エルデンリング」は全然見えないんですよね。
結局クリアした時点でのプレイ時間はこんな感じ。

レベルはラスボスに負けすぎてやや過剰に上げすぎたかも
約100時間かかりました。
寄り道はしたけれど、しすぎってことはないと思います。
行けていないフィールドやダンジョンもかなり残した状態ですし。
発売日から1ヶ月かけてこのクリアタイム。
底が見えなさすぎて恐ろしいです。
ほどよい緊張感
緊張感がちょうどよいです。
過去のシリーズをやったときは(未クリアですが)、拠点以外は心休まるところがなくて、ずっとピリッとした状態プレイしていました。
一方で「エルディンリング」には意外とのんびりとした場所があって、緊張を和らげながら進められるのが良かった。
退廃的な世界に普通の動物っぽいのがいたりして和むんです。
怖がりなので、ちょっとした癒やしポイントがあるのはうれしい。
・・・まあ、フィールドのほとんどは化け物だらけですけどね。笑
グロテスクだけど幻想的な世界観にのめり込む
美しいけれど気味の悪い世界観は唯一無二ですね。
たとえるなら「ロード・オブ・ザ・リング」みたいな感じ。
といっても裂け谷やホビット庄はおろか、ローハンのような生の営みを感じさせる場所は存在しませんが!笑
魔物の棲み家と化したモリアやモルドールみたいな場所ばっかり。登場人物はウルク=ハイとかナズグルみたいなやつらばっかりです。
正直、びっくりしたり怖い思いをすることが多いんですけど、どこまでもファンタジーでワクワクしちゃいますね。
復帰ポイントが多くて再戦が楽チン
「エルデンリング」は祝福(ファストトラベルポイント)がたくさんあるのが良いですね。
たくさんあるから、ボス部屋までが遠くてたどり着くまでに雑魚にやられる・・・なんてことはありません!
死ぬことが多いゲームなので、死亡地点の近くで復帰できるのはうれしいです。
一部、モブをかいくぐっていく必要のあるボス部屋も存在しますが。笑
キャラメイクの自由度が高い
ほかのゲームだと、取り返しのつかない要素であることが多いキャラクリ。
しかし「エルデンリング」は何度でもキャラクリできてしまいます。
パーツ変更はもちろん、性別やボイス、名前まで変更可能。
しかも外見のマイセットのようなものがあるから、いろんなパターンの外見を作って、手軽に変更できる。
気分によって外見をまるっと変えられるのが楽しいですね。
キャラクリできるゲームは、外見の変化がモチベーションになりますから。
「エルデンリング」感想レビュー<気になった点>
全体的にとても満足ですが、気になる点もありました。
操作性が良くない部分がある
操作性やプレイするうえでの快適性に欠ける部分がありました。
具体的には、
- 騎乗状態で祝福に触れたり人に話しかけたりできないこと
- メッセージの優先度が高いこと
この2点ですね。
1はもう慣れましたが・・・馬から降りるアクションを挟まないと祝福に触れたりできないのがはじめ不便だなと感じました。
2はかなり気になります。扉を開いたりレバーを引きたいのに、近くにあるメッセージを読む行動が優先されてしまうんですよね。
※メッセージ・・・地面に書くことのできるメッセージ。ほかのプレイヤーの書き残したものがオンラインだと見られます。

ハシゴ前の「梯子をご照覧あれ」とか、扉前の「おぉ、その資格は無い」とか
レバーやハシゴを登る動作をしたいのにメッセージが表示され、もたついている間に敵にやられてしまう・・・っていうのが気になります。
あとはアイテムを拾いたいのにメッセージが何度も表示される、とか。
メッセージ機能自体は、孤独な世界で人とのふんわりとした繋がりが感じられて好きなんです。でも優先度が高いのが気になりますね。
十字キーで切り替えはできるものの、一番優先度が低くてもいいなと思いました。
NPCイベントの進捗など管理ができない
さまざまなNPCイベントが用意されていますが、イベントの管理画面がないのが不便だなと感じました。
あのイベントはどうなったのか、あのキャラのイベントを進めるには何すればいいんだっけ、そもそも忘れてしまったイベントはないのかとか・・・
そういうイベント管理ができればよかったなと思いましたね。
まあ、イベント管理ができるとそれはそれでおつかいゲーっぽくなるわけで・・・それが微妙なのもわかるんですけどね。
とはいえ、マップが広すぎるので。ノーヒントだと厳しいなと私は思いました。
※アプデでマップからNPCの居場所がわかるようになりました。多少は楽になりそう。
ボリュームが膨大すぎる
ボリュームが大きいことは良かったのですが、良いことばかりではないと感じました。
あまりにもボリュームが大きすぎて、つらさを感じる瞬間があったんですよね。
贅沢な文句だし、そう感じるのは私だけかもしれません。
ただ、どれだけ探索してもマップが広がっていくから、進んでいる感がなくて。
軽く絶望する瞬間があったんですよね。
オープンワールドなのはいいけれど、もう少しコンパクトのほうが最後まで一定の熱量でいけたかな〜と感じました。
装備のマイセットがほしい
装備をマイセット登録して簡単に呼び出せるシステムがほしいですね。
ソロでプレイしているときはそう困らないのですが、マルチプレイするときに面倒で。
たとえばライカード戦だと、専用武器を使うと思うんです。
そうすると武器欄から専用武器を探して装備しないといけないんですね。それが地味に面倒。
もうライカード戦用としてあらかじめ装備を登録しておいて、それを呼び出すだけでOKな状態が理想的だな〜と感じます。
敵によってタリスマンを変えることもあるし、ルーンの弧によるバフありなしで装備も変えたいし、装備のマイセットシステムがあると便利だと思いました。
バグが多い
バグなのかなんなのか、挙動がおかしいなと思う部分がありました。
何度かアプデがあったので修正されているのかもしれませんが、思い出せる限りだと・・・
- とあるボスで仕掛けが動かないことがある
- マルチをするとたまにフリーズする
- 祝福に触れられないことがある
- 落としたルーンを回収しようとルーンに近づくと消えたことがある
- 落下していないのに落下死した扱いになることがあった
- 敵が動かなくなることがあった
といった感じです。
頻繁に起こることではありませんでしたが、やっぱり挙動がおかしいと心配になりますね。
「エルデンリング」が人を選ぶ点
個人的にはとても楽しくプレイできていますが、めちゃくちゃ人を選ぶゲームです。
どういう点が人を選ぶのか知らずにプレイすると、「クソゲー」という評価になりかねません。
なので、個人的には以下2点を事前に知っておくべきだと思います!
①死にゲー、高難度ゲーである点
死にゲー、高難度ゲームが大きな魅力なので、そこは知ったうえでプレイしたほうが良いです。
でないと、「敵が強すぎて理不尽。死にすぎてストレス。難易度を選べないなんておかしい。」という感想になりかねません。
死にゲーなので、敵が強くてこちらが死にまくるのは当然なんですよね。難易度選択制なんて導入したら、このシリーズのアイデンティティーがなくなってしまいますから・・・。
敵に何度も倒され、立ち回りを見直して、やっとの思いで撃破する。その過程を楽しめるかどうかを、購入前に自分の性格と相談すると良いと思います!
間違っても、バサバサ敵を蹂躙していく無双ゲーを求めてはいけません!
とはいえ。
難しいとはいっても、
- 霊体(お助けキャラ)を召喚する
- レベリングする
- マルチプレイでする
というような方法で活路を開くことができます。
霊体は使用できる場所が限定的ですが、ターゲット分散に役立つため、あるとグッと戦闘が楽になります。霊体の強化もできるので、かなり心強いんです。個人的には道中でも喚びたいですね。
レベリングのしやすさは、オープンワールドの良い点ですね。詰まったとしても、いろんな場所に探索できるのでレベル上げがしやすいです。
レベルを上げれば、ある程度のゴリ押しがきくようになりますからね。
そしてソロが難しければ、マルチプレイで攻略することだってできます。
このようにいろんな救済があるので、アクション面で不安があってもわりとなんとかなります。
どちらかというと、何度負けてもめげずにプレイするメンタルだったり、敵の動きを覚えて立ち回りを見直す向上心のほうがずっと大事かと思いますね。
②敵やマップのデザインがグロテスクである点
アクション面における不安は、レベリングやお助けキャラ、マルチでどうにでもなるからそれほど問題ないと思います。
ただ、グロやホラーっぽいのが苦手だと、世界観的にキツイかも。
異形の者が多いし、暗くて不気味なダンジョンばかりなんですよね。
私自身、グロくて大きな敵が苦手なので、禍々しいマップは音量を下げて駆け抜けるように進めていました。ソナタ・アークティカとか聞いて怖さを中和させながら探索したりね・・・
あと笑いながら踊り狂う老婆とか、大きい虫とかいます。
私はむしろ虫とか人型の敵はホッとしてしまうタイプだから全然平気ですが、苦手な人は苦手かも。
まあでも、攻略に必須のダンジョンにはそんなに気持ち悪い敵はいないので。ストーリーを追うだけならあんまり心配しすぎることはないかも。
「エルデンリング」は面白い!でも万人向けじゃないので注意
面白いです。やめどきがわからなくなります。
ただ、人を選ぶゲームではあります。死にゲーだし、世界観は陰鬱ですから。
とはいえ救済アイテムやマルチもあるので、心配しすぎることはないかなとも思いますね。
私自身ソロで厳しいときは霊体を召喚するし、マルチでやることもあります。
誰にでも勧められるとはいえませんが、中毒性が高くて楽しい!
クリアはしましたが、行けていないダンジョンなどがまだまだあるので、まだまだ楽しみたいと思います。